物欲。欲しいけど、欲しくない。

私は物欲が尽きることがありません。欲しいものがないときは、欲しいものを探してまで「欲しいもの」を作る。しかしそれには二つの判断基準(ルール)があります。

「一過性のものは買わない」
「流行とは距離があるものを買う」

つまり、「残るものを買って、客観で選ばない」ということです。

これは結構難しいルールかと思いきや、長年この決まりごとで生活していると、どうってことはありません。逆に、この自分で設けたルール以外でものを買うことができないわけですから。(ルール、ルールうるさい。こういう人間が一番破天荒だったりする)

なかでも、一過性のものは全く手を出すことができません。単純にお金がもったいないと思う。特に、ギャンブル・合コンは馬鹿らしくて一銭も出せない。ギャンブルは勝っても誰かしら嫌な気持ちになるし、仲が悪くなりそう。人生ギャンブルなのに、小さいギャンブルを打つ必要も感じない。合コンに至っては、素性も知れないがっついた女性に、割り合い多めに払う意味が見出せません。

「同席している人間にお金を払うわけではく、時間を買っている」という論理も分からなくもないですが、いかんせんそれらを経験せずにここまできてしまったので、同調できない。もちろん、それなりの興味はあります。そこに集まる人の、普段接しないような考えや、行動を目の当たりにすることができるという意味で。どちらもいわゆる「欲望剥き出し状態」なわけだから、面白い展開が繰り広げられるに違いない。うん、そうに違いない。よし、行ってみよう!とはならないかなあ。ならないんだろうなあ。

主題から大きく話がズレてしまいました。物欲の話でした。

欲しいものをみつけるにしても、私の耳に入り、思案を巡らせる時点でその規模の大小に関わらず「ものの情報」は一般化しているわけです。主観で選んでいるつもりが、少数派の一員であることも否めない。心を強く保っていても、時代の流れ、流行の兆しには時として負けそうになるときもあります。それの最たるものが、最近ユーザーが激増している「i-phone」です。

一日に一回は「i-phoneに替えました。登録の変更をお願いします!」というメールが届くし、近しい人間もこぞって買い替えています。相棒の吉川くんもそう。

また、彼らは一様に自慢気で機能を説明してくる。そしてその都度、ちゃんと羨ましい。欲しいものが明確にないとき、探しても心に響くものがないときの「機能説明」はかなりのパンチ力があります。基本的に物欲は好奇心とイコールであることが多い。特に私の場合。

しかし、よくよく考えてみると、いま現在一番の流行の最先端を走っているi-phoneに手を出すことは冒頭の意に反してしまう。散々悩んで、俯瞰で眺めて、やっぱり購入は断念することにしました。

欲しいものを探すのも、紆余曲折が必要不可欠なわけです。ともあれ、まだちょっと欲しい。でも欲しくない。考えるのをやめて、新しく「欲しいもの」がアップデートされるのを待ちます。

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