第八章 「休日の楽しみ方」

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 日本人ほど勤勉ではないイギリス人は、休むときはどんな状況であろうときちんと休む国民で、一日に何度も休憩をし、その都度気のおけない仲間や同僚と談笑をしながら紅茶やビールなどを飲んで優雅で穏やかな時間を過ごしています。

 夕方三時〜四時にもなると街の喫茶店は人でごった返していて、とてもじゃないけど僕ら旅行者など座れやしません。とまあ、これは大袈裟だとしてもみんな大体同じ時間帯にティータイムを取るみたいです。

 もちろん、その時間帯でも休憩を返上して働いている人もいます。それでもどこかで辻褄を合わせるように休んでいるとは思いますが。

 一方では怠け者、ある意味では合理的なイギリス人は上手に休みを取って、のびのびと生活しています。ですから、日曜・祭日にもなると会社はもちろんのこと、大型デパートを除いてほとんどのお店が閉まっています。(年末のクリスマスシーズンから元旦まではテコでも開店しません!)

 では、イギリス人は店が閉まっているといってまったく買い物に行かないかというと、そうではなく休日開催の賑わっているフリーマケットに出掛けます。またそれを毎週の楽しみとしている人も多いようです。

 僕も滞在中にたくさんのマーケットに足を運びました。カムデンやポートベローマーケットに。コツは混む時間帯(午前十一時前後)を避け、まだ開店準備もままならないような早朝に出掛けることです。

 すると思わぬ掘り出し物を見付けることが出来たりします。実際、僕は日本じゃかなり高額で取り引きされているであろう、オェイシスのEPを手に入れました!これは嬉しかった。

 ひと通り歩き回った頃に、のんびり屋のイギリス人がぞろぞろやってきます。僕はその光景をカフェに腰を下ろして眺めたりします。そして最後にまた逆ルートでマーケットを歩き、その足で帰るわけです。

 マーケットが行われる日曜・祭日にこそ、イギリス人の生活サイクルの縮図が見て取れるといえるかもしれません。ごく親しい間柄と連れ立ってマーケットを訪れる、(それなりに)働く店番をしている人と楽しげに値段交渉をする、そしてお茶を飲んで帰る。

 心身共にリフレッシュして、またやってくる新しい一週間を(決して急がずのんびりと)乗り切る。忙しく働く日本人、ちょっとイギリス人の怠けグセを真似てもいいのかもしれません。(でもほどほどに)。

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